老司大池・笹池・原の池・新池・ほか
老司に現存するのは老司大池①・笹池②・原の池③の3池です。
古図によると消滅した新池④と名前不明⑤の池等がありました。
老司地区に多くの池を作った理由は、農地が那珂川より高地にあるため水源が利用できなかったからです。そのため山の手に堤防を築き、貯水し必要な時期に水路を通じて導水し、作物が作られるようになりました。
①老司大池は約6万㎡で野多目大池に次いで南区2番目に大きい農業用ため池です。周辺には中尾古墳(海星女学院)、浦ノ田古墳があり、南側の丘陵地には老司池B遺跡がありました。池が出来た時代は野多目大池と同じころ(1720年代徳川吉宗が全国に治水のために池づくり、新田開発を命じた)と推察されます。その後856年(安政3)に池の改修記録が残っています。
②笹池は老司中学校西側にあり、周辺が笹で覆われた場所にあったことからこの名前がつけられた池です現在は宅地化が進み農業用水池としての役目が終わり調整池となりました。
③原の池は平成20年3月「自然共生型ため池」に生まれ変わりました。散策に最適ですよ。
これらの池をはじめとする区有財産を管理することで、唐戸集会所、老司2丁目集会所、老司3丁目集会所、原の前倶楽部、老司5丁目集会所の建設や補修費、地域の支援、老司公民館等への用地や備品の寄付、老司小、中学校などへの支援がなされています。老司校区の先人たちに感謝。
<老司公民館だより 2013年3月号>